米ディーゼル燃料禁輸浮上で原油高に拍車…エネルギーコスト爆騰が日本の冬を直撃
原油運賃は10倍以上
「調達コストのうち運賃が4割、製品価格が6割を占めています。背景にあるのは、VLGCという超巨大LPガス運搬船の不足とパナマ運河の通航料の高騰です。ガス事業者の方も『今まで見たことがないくらい運賃が高い』と口を揃えるほど。こうした輸入コスト増は最終価格へと転嫁されます。冬場に向けて事業者は値上げに走るでしょう。国内約6000万世帯のうち約3割がLPガスを使っているので影響は広範囲に及びます」(境野春彦氏)
原油価格も高止まりしている。日本が原油輸入の3割を依存するサウジアラビアは、紅海沿岸とペルシャ湾岸をつなぐ東西パイプラインを破壊されて復旧の途上だ。「サウジは危険なホルムズ海峡を小型タンカーで通過してオマーン沖で原油を大型船に積みかえる緊急手段を強化しており、運賃は平時で1バレル=1~3ドルのところ、10倍以上の30ドルまで跳ね上がっている」(境野春彦氏)という。
エネルギー需給が1年で最も逼迫する冬場を前に、足元で爆上がりする原油・石油製品の調達コストは回り回って家計を直撃する。今年は懐も寒い冬になりそうだ。
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中東情勢の混乱に端を発した原油・ナフサ不足。産業界への影響に早くから警鐘を鳴らし、「6月に詰む」との発言で官邸からにらまれたエネルギーのプロ・境野春彦氏は現状をどう見ているのか。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。


















