官邸が旗振り 「年功序列賃金見直し」は単なる労働者いじめ

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「年功序列型賃金」の見直しが本格化してきた。22日に官邸で開かれた政労使会議で安倍首相が「子育て世代や労働生産性に見合った賃金体系の移行という方向性で共通認識を醸成していきたい」と強調していたが、さて、年功序列型賃金の見直しはサラリーマンにとって朗報なのか?

 会議には今年10月に管理職の年功序列型賃金を廃止した日立製作所とパナソニックのトップが出席し、自社の取り組みを説明した。経団連の榊原会長も前向きだ。一方で連合は反対。どうやらこの構図を見ると、いつもの大企業優遇の労働者イジメに違いない。

 労働総研研究員の木地孝之氏が、年功序列型賃金の歴史についてこう話す。
「戦後日本は、大量に必要とした若い労働力を、安い賃金に抑えることで成長しました。その際、会社側は、若い頃は賃金は低いけれど、将来は上がるからと言ってきた。これが年功序列型賃金です。だから、今になって40代、50代の賃金を抑えるために年功序列をやめるというのは、社員の人生設計を壊す重大な契約違反なのです。制度を変えるというのなら、ようやく賃金が上がった中高年に適用せず、これから入社する若い人から適用するのでなければ、筋が通りません」

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