得意分野生かし「デモ班」「映像班」「デザイン班」が巧みな連携
国会前と官邸周辺に延べ7万人(主催者発表)が結集した24日、SEALDs(シールズ)主催の国会前集会には身動きが出来ないほどの人が詰めかけた。ライトに照らされたミニステージでマイクを握っていたのは、シールズの中心的メンバーの紅子さんと福田和香子さんと本間信和さん。
「国民、舐めんな! 勝手に決めるな!」
「安倍晋三から日本を守れ!」
「戦争したがる総理は辞めろ!」
リズミカルなドラムに合わせたコールが響きわたると、若者たちが一斉に呼応する。周囲には「本当に止める」などと描かれたカラフルなプラカードが並び、コールと共に揺れ動いていく。まるで音楽ライブに参加したかのような雰囲気だった。
デモの定番のシュプレヒコールをリズミカルなラップ風のコールに置き換えることで、「政治的集会参加」という高いハードルを一気に下げたのがシールズ流だ。シールズがSASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)だった頃から彼らを脇で見てきた横浜国立大学講師の渡辺雅之氏は、こう話す。