加計ありきの動かぬ証拠 今治市職員は官邸に呼ばれていた
安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設。
今治市の情報公開で、同市が新設提案する以前に、職員2人が首相官邸を訪問していたことを示す文書が明らかになっているが、8日、野党議員2人がそれぞれ別の委員会で事実関係を質問したところ、政権からはフザけた答弁が返ってきた。
「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」というのだ。最高機密を扱う官邸の訪問者が「確認できない」なんて、そんなズサンな危機管理はあり得ない。これぞ、加計決定が官邸主導のデキレースだったことの証左だ。
今治市が公開した文書によれば、企画課長と課長補佐の2人は「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のため、2015年4月2日に都内の都道府県会館と内閣府を訪問。
内閣府での打ち合わせは午後2時までで、午後5時15分発のANA便で帰る予定だった。
ところが上京前日、急遽、午後3時の首相官邸訪問が決まり、復路便を変更。今治市はこの時の旅費変更申請の決裁書も公開していて、それには、午後3時~4時30分まで官邸で打ち合わせと明記されている。