「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述
お盆休みに入った13日の昼下がり。都心の官庁街、霞ヶ関も普段より人影が少ないが、財務省の正面は報道陣でごった返していた。森友事件を巡る情報開示を待ち構えているのだ。
森友学園への国有地巨額値引きに端を発した財務省の公文書改ざん事件では、近畿財務局の赤木俊夫さんが命を絶った。妻の雅子さんに対し、財務省は段階的に情報開示を始めた。いずれも財務省が事件を捜査した検察に任意提出した文書だ。
3回目となる今回は、財務省や近畿財務局の職員が手控えとして保管していた約1万8000枚の文書が出された。開示を受けて財務省から出てきた雅子さんは、待ち構えた報道陣の前で取材に応じた。開示がお盆休みのさなかとなったのは想定外だったが、事態を前向きに受け止めた。
「お盆なので(亡くなった)夫もこちらに来ていると思います。夫も(開示文書を)見たかったんじゃないかなと思って。財務省の方に『あなたの横にうちの夫がいますよ』って言ったらすごく青ざめていましたけど。残業したり休日出勤したりされていると思うので、そこはとても感謝しています」