「テレビが終わる日」今道琢也著
「テレビが終わる日」今道琢也著
フジテレビのコンプライアンス問題は、業界全体を揺るがし、今も収まっていない。今回の問題以前からテレビは「オワコン(時代遅れの終わったコンテンツ)」と指摘されてきた。インターネットの登場で映像コンテンツの独占体制が崩れ、今や「テレビ番組」は世の中に大量に流れている「動画」の一部分を占めるにすぎない存在になってしまったからだ。
テレビをリアルタイムで見ないだけでなく、録画再生や配信の動画やSNSなどテレビ局のコンテンツにまったく接触しない層が、ティーンエージャーの約2割、20代では3割弱もいるという。
ほかにもテレビを持たない人の増加や受信料・広告収入の減少、利益率や信頼度の低下など、さまざまなデータを駆使してテレビの今と未来を見つめたリポート。
(新潮社 968円)