食味劣る品種の高知県産新米が5キロ7800円の異常! 過熱するコメの「買い付け競争」と「価格設定」
待望の新米が出回り始める季節はまもなくだ。コメ不足の影響で昨年から米価が高騰する中、今年度産米の入荷で価格が落ち着くことを期待する声が多い。
ところがどっこい。収穫時期の早い「早場米」が、のっけから高値で販売されている。福井県産の「ハナエチゼン」は先週あたりから店頭に並び始めたが、5キロ税込み4700円前後の高値で販売されているようだ。昨年同時期の1.6倍近い値段だ。高知県産の「よさ恋美人」にいたっては、なんと5キロ税込み7800円で、神奈川県内で販売されているとの報道もあった。驚愕の値段である。
新米に異様な価格上昇がみられる要因として、人件費や輸送費、生産コストの上昇などが指摘されているが、他にも買い付け競争が過熱しているようだ。
「一昨年に続き、昨年もコメが不作だったので、販売業者などの倉庫にはコメが不足している状態が続いています。新米をいち早く仕入れたい業者が多いようで、全国で買い付けに走る業者の動きが活発化しています」(コメ流通関係者)
■業者が強気の価格設定か?