横浜2年152キロ右腕・織田翔希 プロスカウトが指摘する「怪物」への絶対条件
センバツ王者・横浜(神奈川)の春夏連覇の夢が消えた。
準々決勝の県岐阜商戦に先発した152キロ右腕の織田翔希(2年)は、4回途中6安打2失点。先発の役割を果たせずに降板となり、「自分の力のなさでチームを負けさせてしまった。(県岐阜商は)粘り強く我慢強い、素晴らしい打線だった」と試合後は涙が止まらなかった。
今大会は初戦の敦賀気比(福井)戦と3回戦の津田学園(三重)戦で完封勝利。母校の先輩でもある松坂大輔氏が1998年にマークした3完封にあと1試合に迫り、試合前まで23回3分の2を無失点で抑えていた。
神奈川大会では25回3分の1を投げて28奪三振。疲労の影響もあって、3回戦の前日には胃腸炎を発症し、練習を休んだ。優勝したセンバツでも胃腸炎になり、点滴を打ちながら登板した。
セ球団のスカウトがこう言った。
「疲労が胃腸にくるタイプなのでしょう。最後はガス欠だった。身長は1年から5センチも伸びて185センチ。まだ体ができていないので、ケガが心配。先輩の松坂のような本当の『怪物』になるには、イチから体づくりを見直し、鍛えて欲しい。来年のドラフトの目玉候補なのは間違いないですから」