フジテレビのプロ野球“軽視”また露呈…ナイター開催中に「ジャンクSPORTS」でプロ野球OB特集放送の違和感
NPBのフジテレビへの心証が、さらに悪化しそうだ。8月9日、土曜のゴールデン帯で「ジャンクSPORTS プロ野球トーク日本シリーズOB戦 今ならアウトな昔の常識SP」(フジテレビ系)が放送された。東尾修(西武)、関本賢太郎(阪神)、元木大介(巨人)など12球団のOBが集まり、現役時代の話を繰り広げた。
「昭和の乱闘エピソードなどで番組は盛り上がりました。ただ、視聴率は世帯4.4%、個人全体2.7%、コア1.3%でした。テレビ東京の『土曜スペシャル ニッポン一周6000km!巨大貨物船に乗せてもらいました!』の世帯4.1%、個人全体2.4%、コア0.8%よりは高かったですが、3部門とも同時間帯の民放で4位です」(民放関係者)
黄金期のフジを知る世代にとっては寂しい数字に思えるが、現在の同局のゴールデンタイムでは低視聴率とも言えないという。
「その週の19時~21時で比べると、『上沼&香取の『ずっと伝えたかった』初恋・恩人・憧れ…奇跡の大再会SP』(5日火曜)は世帯3.5%、個人全体1.9%、コア0.6%、『かまいまち2時間SP』(7日木曜)は世帯4.2%、個人全体2.5%、コア1.9%です。ですから、『ジャンクSPORTS』が悪いわけでもない。ダウンタウンの浜田雅功、上沼恵美子、元SMAPの香取慎吾、かまいたちという人気タレントを使っても、今のフジは数字が伸びてこない」(前出の民放関係者)
一方で、「ジャンクSPORTS」の土曜19時から21時までという放送時間帯を疑問視する声が上がっている。
「同じ時間帯に、阪神対ヤクルトなどプロ野球のナイターが4試合開催されていました。地上波での放送はなかったですけど、BSやCSでは中継されていた。番組に出演していた佐々木主浩さんはBS-TBSでDeNA対巨人戦を解説していました。フジからすれば、『ジャンクSPORTS』は毎週土曜の17時から放送していますし、8月9日を語呂合わせで『野球の日』と位置付けて、この日のゴールデンタイムを選んだのでしょう。しかし、NPB(日本野球機構)の関係者からすれば、心証は良くないでしょうね」(テレビ局関係者)