「雑草教室」稲垣栄洋著

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「「雑草教室」稲垣栄洋著」稲垣栄洋著

 大学で雑草学を講義する稲垣教授は、2年生の岡山さんから研究室の活動に参加したいと頼まれる。しかし、規則で2年生の参加は認められない。ならばと、岡山さんは自ら雑草を観察するサークルを立ち上げ、教授は顧問を引き受ける。

 ある日、サークルのメンバーでお茶を飲んでいると、教授からお茶の持つカフェインやカテキンは雑草の発芽を抑制する効果があると教えられる。それを聞いたサークルの一員・出雲さんは、「ハルノノゲシ」という雑草が茶畑の通路によく生えていることを思い出し、疑問を抱く。出雲さんはお茶サークルにも所属しているのだ。メンバーは皆で手分けしてさまざまな実験をしてその謎に迫る。

 以降、ストーリー仕立てでさまざまな雑草の謎を解き明かしていくサイエンスミステリー。

(中央公論新社 1100円)

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