「雑草教室」稲垣栄洋著

公開日: 更新日:

「「雑草教室」稲垣栄洋著」稲垣栄洋著

 大学で雑草学を講義する稲垣教授は、2年生の岡山さんから研究室の活動に参加したいと頼まれる。しかし、規則で2年生の参加は認められない。ならばと、岡山さんは自ら雑草を観察するサークルを立ち上げ、教授は顧問を引き受ける。

 ある日、サークルのメンバーでお茶を飲んでいると、教授からお茶の持つカフェインやカテキンは雑草の発芽を抑制する効果があると教えられる。それを聞いたサークルの一員・出雲さんは、「ハルノノゲシ」という雑草が茶畑の通路によく生えていることを思い出し、疑問を抱く。出雲さんはお茶サークルにも所属しているのだ。メンバーは皆で手分けしてさまざまな実験をしてその謎に迫る。

 以降、ストーリー仕立てでさまざまな雑草の謎を解き明かしていくサイエンスミステリー。

(中央公論新社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々