著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」「陰謀論と排外主義~分断社会を読み解く7つの視点~」などの共著も多数。

(1)反ワクチン陰謀論者たちの政治活動では、排外主義が大ブーム

公開日: 更新日:

 7月の参院選では「日本人ファースト」がキャッチコピーの参政党が14議席を獲得し、勢力を拡大した。排外主義的な主張は選挙前から批判されていたが、躍進した。

 参政党のやっていることは、2020年の結党当初から怪しかった。陰謀論、スピリチュアル、オカルト、偽歴史、マルチ商法。さらには、保守系団体「日本会議」に連なる神谷宗幣代表の人脈も指摘されてきた。過去の選挙では、政治やメディアが「ユダヤ国際金融資本」に支配されているとする陰謀論や、反ワクチンを主張。昨年末に「日本をなめるな」、今春には「これ以上、日本を壊すな」と訴え、参院選では「日本人ファースト」を押し出し、排外主義をあからさまにするようになった。

 陰謀論やオカルトに詳しいライターの雨宮純氏は、こう見る。

「参政党が国政政党となったのは2022年ですが、その時点で既に日本の伝統を重んじ反グローバリズムを掲げる、ナショナリズムの強い政党でした。そして、結党前から神谷氏が関わってきた人脈の中には、たとえば縄文時代からの日本人の精神性の高さを強調するような、スピリチュアルと接近した保守派もいます。神谷氏が中心となって10年に発足させた『龍馬プロジェクト』も、独特の歴史観を主張する人物が主宰する保守団体関係者と始めたものです」

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