今宮も待望 去就注目の川崎宗則を古巣ソフトBが獲得狙う
「無理する必要はねえんだよ!」
ソフトバンクの秋山監督が、珍しく声を荒らげた。
日本シリーズ初戦、三回の1死二塁の場面で、二塁走者の今宮健太(23)が痛恨の走塁ミスを犯した。投手真正面のバントにもかかわらず、無謀にも三進を強行して憤死。これで流れは阪神に傾き、ソフトバンクは初戦を落とした。
判断の難しいケースとはいえ、今宮はCSでも送球ミスから逆転を許し、チームに黒星を招いた。パの遊撃手として、昨季から2年連続でワースト失策も記録。今宮に期待されているのは打よりも守備範囲の広さや走塁といった機動力だ。いくら成長著しい若手でも、得意分野でのポカが多いのは首脳陣も悩みどころだろう。
そんな今宮の「生きた手本」として球団が獲得を狙っているのが、今季限りでブルージェイズとの契約が切れる川崎宗則(33)だ。11年オフにマリナーズに移籍した際はイチロー(現ヤンキース)のおっかけのように思われていたが、メジャーに対する思いは本物。球団も当時の背番号「52」を空けて復帰を待つも、望み薄といわれていた。