またも初勝利フイ…中日・小笠原の足引っ張るリリーフ陣
7日のオリックス戦、5回2失点と粘投した中日の高卒ルーキー、小笠原慎之介(18)の勝ち星がまたもや先輩投手に消された。
今回の「犯人」は開幕31試合無失点の日本記録を継続中だった田島。1点リードの九回のマウンドを託されたものの、西野に同点打を浴び、自身の記録とともに後輩の初勝利までフイにしてしまったのだ。
一軍デビュー戦だった前回5月31日のソフトバンク戦では、5回1失点で降板後に守護神の福谷が炎上。これで2試合連続、先輩に足を引っ張られた格好である。
小笠原は降板後、「リズムが悪く、野手のみなさんに助けられた」と話したが、そもそも高卒新人。左ヒジに遊離軟骨を抱えており、2試合とも5回100球前後で降板したのは責められない。問題はやはり、その後だ。
セットアッパーの又吉は「心の傷」(友利投手コーチ)、福谷も前述のソフトバンク戦後に「どう抑えるか、ハッキリしたものが見えてない」(谷繁監督)と、いずれも二軍落ちして、リリーフ陣は火の車という状態。その上、田島まで崩れたのだから、試合終盤は運を天に任せるしかないというありさまだ。
小笠原は入った球団が悪かったと開き直るか、いっそ100球で完投を目指すしかない。