ヤンキース田中が面目躍如の7勝目 安定感戻り3戦連続QS
ようやくエースらしさが戻ってきた。ヤンキース・田中将大(28)が3日(日本時間4日)のブルージェイズ戦に登板。7回を5安打1失点、8奪三振、2四死球で7勝目(7敗目)を挙げた。
この日の田中は立ち上がりから毎回のように走者を背負いながら、変化球で低めを突く丁寧なピッチングで強力なブルージェイズ打線に立ちはだかった。四回、先頭のスモークにフェンス直撃の二塁打を浴びても、落ち着いて後続を打ち取ってつけ入る隙を与えない。
七回、死球を足がかりに1点を失ったが、ここから再び、粘りを見せた。なおも2死二塁のピンチに、9番メイリに力勝負を挑み、この日最速となる154キロを連投して最後は投ゴロに仕留めてピンチを脱した。
これで田中は3戦連続のクオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)。安定感を取り戻したエースの好投もあり、チームは連敗を2で止めた。
ア・リーグ東地区のポストシーズン進出争いは依然としてレッドソックス、ヤンキース、レイズの3チームがひしめき合う混戦模様だ。田中は不振が長引き、チームの足を引っ張り続けてきたが、後半戦はエースとして獅子奮迅の働きが求められる。
▽田中のコメント
「調子は良くなかったが、要所でいい投球ができた。(七回に最速154キロ)何とか終わらせたかったので、最後は力を振り絞って投げた。(3戦連続QS)まだ次の試合でも続けていきたい」