• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「反社会品」久坂部羊著

「出生前診断」を受けた妊娠3カ月の真知子は、「ロート病」の可能性が高いと宣告される。ロート病は、脳の障害で無脳児として生まれてくるという。産科医は22週未満なら中絶も可能だというが、小児科医の北条から堕胎は殺人だと忠告され、真知子の心は揺れ動く。ロート病の子を育てる人のブログなど情報収集をすればするほど、真知子の心は決まらない。そんな中、出生前診断について取材する新聞記者・辻川と話すうちに出産の覚悟を決める真知子だが、夫の哲哉は中絶を望む。悩む真知子にお腹の赤ちゃんの声が聞こえてくる。(「無脳児はバラ色の夢を見るか?」)

 人間の心の奥深くに眠る本音をえぐり出す医療短編小説集。(KADOKAWA 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事