「マトリョーシカ・ブラッド」呉勝浩著

公開日:  更新日:

 5年前、神奈川県の陣馬山に遺体を埋めたと110番通報があった。「埋まっているのは香取富士夫だ」と聞いて、彦坂巡査部長は現場に向かう。

 発見された白骨死体の横にはマトリョーシカが埋まっており、その中には液体の入った小瓶があった。香取は7年前のムラナカ事件の関係者だった。東雲総合病院でムラナカ製薬が開発した抗がん剤の新薬を投与されていた患者が2人、急死した。内科部長だった香取にムラナカ製薬との癒着の疑惑がかけられたが、部下の内科医が自殺したため不起訴となった事件だった。続いて八王子で発見された死体のそばにもマトリョーシカが置かれていた。

 組織ぐるみで隠蔽したはずの事件に向かい合う刑事を描く。大藪春彦賞受賞第1作。

(徳間書店 1800円+税)



日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  7. 7

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  8. 8

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  9. 9

    平成最後の紅白は迷走…“目玉なし”で視聴率最低の大ピンチ

  10. 10

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

もっと見る