• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

台湾が舞台の長編小説「流」を上梓 東山彰良氏に聞く

 温暖な気候と温厚な人、洗練された観光地の印象が強い台湾は、1987年までは中国国民党の戒厳令下にあり、国民党と共産党の対立による、憎悪と不穏の時代であった。長編小説「流」はそんな時代に翻弄された、ある一家の物語を骨太に生々しく描いたもの。台湾生まれの著者に創作秘話を聞いた。

 台湾がまだ猥雑で混沌としていた頃。国民党の蒋介石が逝去し、台湾全土が喪に服した1975年から物語は始まる。

 17歳の主人公・葉秋生は悪友の誘いで小悪事に加担し、進学校から落ちこぼれ校へ転学。喧嘩に明け暮れ、親には愛想をつかされる。そんな躍動感と疾走感ある青春の日々がつづられる。日本とは政治的背景が異なるが、読むと、街並みや人物の描写には、どこか懐かしさが漂うのだ。

「当時の台湾は日本と比べて経済が20年遅れているといわれていました。台湾で75年は、日本でいえば55年、昭和30年代の雰囲気だと思うんです。といっても『三丁目の夕日』のようにほのぼのではなくて、大人は子供を殴るし、子供は殴られるのが当然、みたいな。大人と子供、男と女、紳士とヤクザ、淑女と売女とか、境界線がハッキリしていた時代ですよね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    お酌は一切させず 麻木久仁子さんが見たタモリの“別の顔”

  2. 2

    引っ越す度にゾ~…松原タニシ怖くて貧しい事故物件暮らし

  3. 3

    内閣府の仰天“解釈” 「加計は利害関係者にあらず」の詭弁

  4. 4

    セネガルを苦しめるも…日本があと一歩で勝ちきれない要因

  5. 5

    オリラジ中田が消えたワケ…妥当すぎる正論コメントがアダ

  6. 6

    ゲストプレー中もパット練習…男子ツアーを貶める片山晋呉

  7. 7

    元TOKIO山口達也が5億円豪邸売却へ 収入失い債務資金枯渇

  8. 8

    虐待問題解決の本質とは 黒川祥子さんが取材経験から語る

  9. 9

    低迷阪神は内紛秒読み…金本監督と選手に不穏ムード漂う

  10. 10

    4番不在の阪神・金本監督 “禁断の果実”中田翔に手を出すか

もっと見る