「子どもの人生は『腸』で決まる」ジャック・ギルバートほか著 鍛原多惠子訳
著者が研究しているマイクロバイオームとは、ヒトの体にすみついた有益な微生物種と、状況によってはあまり歓迎できない結果をもたらす一部の微生物種の集合体である。この微生物群集は、体内で食べ物を消化したり、諸器官をつくったり、免疫系を調整する働きを持つ。腸内のマイクロバイオームはヒトが誕生してから3歳までは流動的なので、その時期までに整えておくことが重要だ。
そのためには、できる限り多様な微生物に出合うようにすることが一番。子どもを川や海など戸外に連れ出し、動物や土と触れ合うようにすることが必要で、殺菌し過ぎるのはよくない。子どもの免疫力を育てる方法をQ&Aで解説。
(東洋経済新報社 1600円+税)