石橋凌が語る松田優作 両足を10センチ切るという噂の真相

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「検査入院だった」と言って飲んだのは、バーボンではなくソフトドリンクだった

 松田優作との交流を語る2回目は石橋凌さん(61)だけが知る秘話を――。

 映画「ブラック・レイン」ではマイケル・ダグラスと泥だらけになって格闘するシーンがあります。有名な女性プロデューサーがマイケルのシーンなのに、なんで優作ばかり撮るの? と怒ったことがあったそうです。そうしたら、リドリー・スコット監督が優作さんに「ああ言っているけど、僕はおまえをちゃんと撮るからね」ってウインクしたんだとか。日本人俳優で、ハリウッドで等身大で認められたのは優作さんが初めてだと思いますね。アメリカの俳優と同じ存在感や輝き方をしていたんです。

「ブラック・レイン」の撮影の途中、帰国のたびに優作さんがお土産話をしてくれました。「映画の父の国に行けた」って喜んでいました。亡くなる直前、アメリカから3本のオファーもあったそうです。

 優作さんの病気のことはまったくわからなかったですね。ある日、電話をもらって寿司屋に呼ばれました。「検査入院だったんだよ」って言いながら、いつものバーボンではなく、ソフトドリンクでしたからね。それに錠剤を飲みながら「ビタミンだよ」って。お通夜の晩、確か原田芳雄さんに「凌! おまえが一番近くにいたんじゃないのか! 本当に知らなかったのか」ってすごまれましたが、本当に知らなかったんです。

 國村隼さんが「ブラック・レイン」に出演されているので後から現場ではどうだったのか聞いてみました。ある日、撮影が早く終わってニューヨークのホテルのバーに2人で行ったら、國村さんはウイスキーを飲んだけれども、やはり優作さんはソフトドリンクだったそうです。

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