実はあいまいな“童謡”の定義「童謡の百年」井手口彰典著
「童謡の百年」井手口彰典著
2018年、童謡は誕生100年を迎えた。童謡の定義はあいまいで、広くは「子どものうたう全般」を意味するが、狭義では、明治期に主に学校教育の場で興った「唱歌」を乗り越えようとの意図で大正期以降に登場した歌が童謡とされる。
一方、現代人は唱歌の「春が来た」や「紅葉」(秋の夕日に照る山紅葉~)も、「かごめかごめ」のように江戸時代以前から伝承される「わらべ唄」も、戦後生まれの「サッちゃん」も童謡とみなしている節がある。
100年の歴史を振り返りながら、童謡なるものが折々の社会でどのように受け止められ、語られ、消費されてきたのかを振り返る。そして今日私たちが「童謡」という言葉で捉えている一群の歌について、それがどのような経緯で形成されてきたのかを論じたテキスト。
(KADOKAWA 1518円)


















