処方箋が必要な「治療アプリ」の実力と現在地…海外では多数承認
「ゲームを毎日続けてください。それが治療になります」
そんな診察が、日本でも始まった。対象は6歳から17歳までの、多動性・衝動性優勢タイプを除く注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもたちだ。2025年2月、国内初となる小児ADHD向け治療用アプリ「ENDEAVORRIDE(エンデバーライド)」が厚生労働省の製造販売承認を取得し、6月から保険診療で使用できるようになった。
一見するとゲームのようだが、遊びではない。1回約5分、1日5回、6週間にわたりスマートフォンやタブレットで課題に取り組む。利用者の達成度に応じて難易度が調整され、注意機能や実行機能、ワーキングメモリーなど、ADHDで低下しやすい認知機能の改善を目指す。薬物療法や心理社会的支援を補完する新しい治療法である。
この「ゲームのようなアプリが治療になる」という現象は、スマートフォンなどを使って病気を治療する「治療用アプリ(DTx=デジタル治療)」の広がりを象徴している。
アプリというと、歩数や睡眠を記録する健康管理アプリを思い浮かべる人も多いだろう。


















