著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

夏の目の病気(1)子どもに多い「プール熱」は突然の高熱が特徴

公開日: 更新日:

 夏は目の病気に罹患(りかん)する人が増える季節です。これには日本独特の高温多湿な気候が大きく関係しており、あっという間にあちらこちらで細菌が繁殖してしまうことも原因のひとつです。

 この時期に、とくにお子さんに多いのが「プール熱」と「流行性角結膜炎」(はやり目)です。この2つはどちらも結膜炎で似ている症状もありますが、異なる病気です。目だけの症状であれば「流行性角結膜炎」を疑い、それに加えて咽頭炎や発熱の症状も認められると「プール熱」と診断されます。

 今回は「プール熱」についてお話ししましょう。正式名称は「咽頭結膜熱」で、感染のピークは6~8月ごろ。近頃では9~10月あたりまで罹患する人がいますし、まれに冬の感染もあります。

 プール熱と聞くと、「プールに行かなければ感染しないのでは」と考える人も多いかもしれません。たしかにひと昔前はプールでの感染が多くありました。昔のプールは塩素での消毒が十分ではなかったため、同じプールを利用した人が集団感染を起こすことがよくありました。そうした事例があったことから、この名前がついたとされています。

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