年商2億円経営者ゆうこすが注力する「ライバー」の可能性

公開日: 更新日:

 元HKT48所属のアイドルが年商2億円超の実業家に転身した。若い女の子たちから圧倒的な支持を得ている菅本裕子(24)さんをご存じだろうか。「ゆうこす」の愛称で親しまれ、肩書は「モテクリエイター」。モテるためのグッズをSNSで紹介したり、プロデュースしたりすればバカ売れする。当代きってのインフルエンサー(影響力のある人物)として抜群の存在感を誇るやり手経営者が、いま最も情熱を注ぐビジネスとは――。

  ◇  ◇  ◇

 個人事務所「KOS(コス)」を立ち上げて2年半。昨年秋、事業拡大を視野に社員を増やしたが、人材育成には苦労したという。

「昨年入社したのは社会人経験のない女の子たちで、日報を書いてもらうほかに月イチでワン・オン・ワンを行っているんですが、私も経営者としてまだまだなので、とても苦労しました(苦笑い)。〈LINEでやり取りする日報は、仕事をしているかどうかの確認だから、自分自身を疑われているのかも〉という考えになってしまう子もいて、『そうじゃないよ』ってところから話しました。自分の1日を自分の言葉で振り返り整理して表現するのは大事な訓練になります。私に見せる以前に自分のためのものなんだって、何度も、何度も、伝えて分かってもらいました。

 ワンオンも『最近どう?』なんていきなり聞いても話せないだろうから、事前にスプレットシートに記入してもらっているんですが、よくあるテンプレってとにかく素っ気ない! だから、縁取りをピンクに変えたり、私たちの写真を張り付けたり、見た目だけもポップにやわらか~くして、彼女たちが身構えないように工夫しています。大企業の社長さんや人事担当者が見たら、ふざけているのかって怒られちゃいそうですけれど、とにかく楽しく働いてくれたらっていう一心で、地味に手間かけてます」

■「熱意があれば誰でも成功するっていうものでもない」

 応募総数4000人の中から5人を採用。800倍もの難関を突破した人材の決め手は何だったのか。

「事務所所属のタレントオーディションを開催し、選ばれた子の中から希望者には社員として動いてもらっています。私自身、昔から超絶ブリッコでモテるために何をしたらいいんだろうって考えまくっていました。そういう自分の好きなことや得意なことを仕事にしたわけですけど、正直、モテクリエイターって何なんだって感じですよね。でも、今の時代、SNSで発信してファンを増やせば、どんな職業でも成り立つと思うんです。

 ただし、熱意があれば誰でも成功するっていうものでもない。アイドルになりたいとか、モデルになりたいっていう願望だけでは、残念ながらかなえられません。なぜそうなりたいのか、そのために何をしなければいけないのか、自分の夢に対する明確な理由や課題を見つけて、それを簡潔に表現できなければ、SNSでファンは増やせないんです。その素質が備わっていたり、感じさせてくれたりした人を採用しました」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも