水野美紀は新悪女王「奪い愛、夏」で見せる菜々緒との違い

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 再浮上のきっかけは、12年公開の映画版「踊る―」最終作への出演。それ以降、再び露出が増え始め、現在の再ブレークに至っている。

「かつて爽やか路線で売っていた水野ですが、舞台などでいろいろ苦労も重ね、女優としての厚みを増した。悪女役も板についています。悪女といえば、昨年の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)に主演した菜々緒というイメージが強いですが、『奪い愛、夏』は、それを覆すほどの怪演ですね」(前出のテレビ誌ライター)

 コラムニストの桧山珠美氏も「水野さんと菜々緒さんでは、人間的な強さの感じ方が違います」と、こう続ける。

「水野さんは92年に格闘ゲーム『ストリートファイターⅡ』のCMに、中国人の格闘家役として出演しています。当時はアクション女優として活躍した志穂美悦子さんの再来などと言われていました。独立のゴタゴタで挫折も味わい、肝が据わっている。結婚、出産も経験しています。肉体的にも精神的にも底を知っている強さを感じますね。今回の『奪い愛、夏』はアドリブが多いようですが、過去の経験が脚本以上の演技に生かされています」

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