水野美紀は新悪女王「奪い愛、夏」で見せる菜々緒との違い

公開日: 更新日:

 再浮上のきっかけは、12年公開の映画版「踊る―」最終作への出演。それ以降、再び露出が増え始め、現在の再ブレークに至っている。

「かつて爽やか路線で売っていた水野ですが、舞台などでいろいろ苦労も重ね、女優としての厚みを増した。悪女役も板についています。悪女といえば、昨年の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)に主演した菜々緒というイメージが強いですが、『奪い愛、夏』は、それを覆すほどの怪演ですね」(前出のテレビ誌ライター)

 コラムニストの桧山珠美氏も「水野さんと菜々緒さんでは、人間的な強さの感じ方が違います」と、こう続ける。

「水野さんは92年に格闘ゲーム『ストリートファイターⅡ』のCMに、中国人の格闘家役として出演しています。当時はアクション女優として活躍した志穂美悦子さんの再来などと言われていました。独立のゴタゴタで挫折も味わい、肝が据わっている。結婚、出産も経験しています。肉体的にも精神的にも底を知っている強さを感じますね。今回の『奪い愛、夏』はアドリブが多いようですが、過去の経験が脚本以上の演技に生かされています」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー