元参院議員・野末陳平さん94歳 大病知らずだったが、2年前に2度の全身麻酔手術を経験
野末陳平さん(元参院議員/94歳)
大橋巨泉や青島幸男、鈴木おさむなど放送作家からタレントに転身する例は昔からあるが、野末陳平さんはその先駆者の一人。サングラスにハンチング帽姿で、下ネタを言っては視聴者を笑わせていた。71年から参議院議員になり、主に税金問題に関わり、著書「調査が証す頭のいい税金の本」などはベストセラーになった。野末さん、今どうしているのか。
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野末さんに会ったのは、東京メトロ半蔵門駅から歩いて5分のホテル。タクシーで現れ、手には杖が握られている。
「2年前に2種類の大病をして、2度も全身麻酔で手術をしました。最初が腰部脊柱管狭窄症。『調子が悪いなあ』と思っていたら、ある日突然、歩けなくなり手術。リハビリ病院に転院し、退院したと思ったら、今度は心筋梗塞で救急車のお世話になりました。92歳まで大病をしたことがなかったから、甘くみていました」
要介護2の判定を受け、今は知人宅に身を寄せ訪問リハビリを受けてはいるが、体力の回復は容易でなく「老化が進んで、200メートルも歩くと息切れする」という。しかし、92歳まで大病知らずとはビックリだ。
「ボクは臆病、よく言えば慎重だから、あまりむちゃはしませんでした。わりに規則正しい生活をして、酒は飲めず、たばこは吸わない。運動は好きじゃないのでとくにしてきませんでしたが、町並みを見るのが好きで、よく歩いていました」
食欲は今もあり、1日3食。「量は減った」と言いつつ肉が好きで、ハンバーグなど1人前を平らげるというからスゴイ。
「メシを一緒に食う相手がいること、これが老後の幸福に影響しますね。ボクはありがたいことに、無二の親友だった立川談志さんの関係で、孫弟子の立川志ららが予定を調整してくれて、高田文夫さん、春風亭一之輔さん、神田伯山らと、よくここのロビーラウンジでランチしながら世間話をしています。話題が豊富な若い人たちから、新しい生の情報を聞くのがとってもいい。ボクの若い頃からは想像もしなかった変化を感じる。年を取ると好奇心は薄れるけど、やっぱり“今”を知るのはおもしろいですね」
「“老後の安心のために”と琵琶湖畔の有料老人ホームを購入し、以前は年に数回、リゾートホテル代わりに遊びに行って、友人・知人も招いたりしていましたが、コロナで一切行けなくなりました」
Xでは日常生活のボヤキなどを発信している。
「Xは原稿用紙に書いたものを、志ららに投稿してもらっています。ボクはガラケーで、Xはできないから(笑)。マスコミに出るのは、TOKYO MXのトーク番組『談志・陳平の言いたい放だい』を76歳で終えてからは、レギュラーはやめました。たまに、付き合いがある高田文夫さんや爆笑問題さんのラジオなどは呼ばれたら出ますけど。もともと漢詩など中国の古典が好きだから、その趣味に時間を割こうと。キザに言えば、そうしたものを味わっています」


















