ドジャース大谷翔平“心身の変容”は加齢、結婚、育児も影響か…5年ぶり投手専念で首脳陣への感謝を口に
「チームとしても、いい選択じゃないかなと。デッドボールが当たって投球に専念してほしいと言われていた。そこにも感謝しようと思います」
日本時間16日、メッツ戦に先発した大谷翔平がけなげにこう言った。
2021年以来5年ぶりに投手のみで出場し、6回2安打1失点、10奪三振と圧巻の投球で今季2勝目をマーク。規定投球回にも到達し、防御率0.50でリーグトップに躍り出た。
この日の投手専念には驚きの声が少なくない。ロバーツ監督は、去る14日に右肩付近に死球を受けた影響を考慮したと言っていたが、ある米メディア関係者は「以前の大谷であれば、無理を押してでも打者としても出場したのではないか」と、目を白黒させていた。
投打二刀流の大谷にとって、投手と野手で同時出場することこそがプライド。昨季、メジャー8年目にして初めてプレーオフで二刀流出場を果たした際、二刀流を継続する理由を問われ、こう言っていた。
「できると思っているから、だとは一番思いますけど、それが自分の色であり、自分の強みだと思ってるので、どちらでもチームにとってプラスになるのであれば、それは自分にしかできない役割だと思うので、それをこなしていくのが今の仕事だと思っている」
とにかく試合に出たがる性分でもある。エンゼルス時代は、ダブルヘッダーの1試合目で完封し、2試合目に休養を勧める首脳陣を制して打者でスタメン出場、2本塁打してけいれんを起こした。
ドジャース移籍1年目の24年には、ヤンキースとのワールドシリーズで左肩関節唇を損傷、後に手術を要する大ケガだったにもかかわらず、「どんなことがあっても出ます」と強行出場した。
そんな大谷が侍ジャパン入りした今年3月のWBCでは投手として投げられる状態にありながら、ドジャースの公式戦を考慮して打者に専念。そしてこの日は、首脳陣から投手専念を打診され、「ちょっとびっくりした」と言いつつ素直に受け入れた。
今年7月で32歳。投打ともにピークの時期を迎える一方、心身に変化が生じているのかもしれない。
今年のキャンプでは、
「今まで通り出られる試合はもちろん出たいなと思ってますけど、休養を取ってほしいっていう時はそれを受け入れて、しっかりと休むことに徹したい」
「長い目で見て、抜くところは抜いて。目の前のシーズンであったりとか、1試合に対してしっかりと結果を求めにいくバランスが大事。割り切っていくところは割り切っていかないと、本来の自分の力っていうのは出しにくいのかなと」
などと、積極的な休養を心がけていることを明かした。この日の投手専念はその言葉通りの選択だった。
ウーバーイーツで出前
「最近の大谷は疲労回復の肝である睡眠時間を確保するためもあってか、試合後はそそくさとシャワーを浴び、濡れ髪を帽子で隠して帰宅する姿も。あらかじめ注文していたウーバーイーツの夜食を持ち帰ることもありました」(米メディア関係者)
心境の変化もあるのかもしれない。
24年2月に真美子夫人との結婚を発表、昨年には娘が誕生し、まもなく1年を迎える。この日、報道陣に「娘はただただかわいい」としたうえで、「家ではリラックスしたい。フィールドと家庭は別々、そこは切り離してやっている」と明かした。
今年のWBCでは、日本ハム時代の先輩である近藤健介(ソフトバンク)ら侍ナインから、「円くなった」との声が多く聞かれた。選手はもちろん、裏方などのスタッフとも気さくに会話を重ねた。
大谷はこの日、報道陣からも「円くなったのでは?」と問われ、「僕はもともと円いですよ」と言って笑わせていたが、心身ともに角が取れた今、ますますパフォーマンスに磨きがかかりそうだ。


















