(4)世界で研究が進む「抗老化薬」の実現性は?

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 老化の主な原因のひとつである「老化細胞」をピンポイントで安全に除去する「DEL-1(デルワン)」。

 このタンパク質を体内で増やす方法は、アマニ油やエゴマ油に含まれるオメガ3脂肪酸を1日大さじ1杯摂取することや、1日1時間、週5回以上のウオーキングが効果的であることを前回説明した。

 新潟大大学院医歯学総合研究科の前川知樹研究教授は、オメガ3脂肪酸がDEL-1を増やすことを知るきっかけは「レゾルビン」だったと話す。

 レゾルビンは、体内でオメガ3脂肪酸から産生される化合物。DEL-1を増やし、強い抗炎症作用をもたらすことが、前川教授によって解明されている。

 さらに前川教授は、レゾルビンよりも効果が高く、治療にも使える、つまり薬になりうる化合物も探してきた。

「私は歯周病の研究が専門で、患者さんの治療にマクロライド系抗菌薬を投与することがあるのですが、これが非常に治りがいい。この薬は他のいろいろな疾患にも使われていて、例えばCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にエリスロマイシンという同系抗菌薬を低用量で、ずっと処方していると、腫れが抑制されて肺機能がよくなるというデータがあります。しかし、誰もその理由はわかっていませんでした」

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