漫談家ユリオカ超特Q 観客20人でも単独ライブ「Q展」決行の矜持
雑居ビル地下の扉を開くと、ベテラン漫談家のユリオカ超特Q(53)が照明の下、ひとり舞台に立っていた。
東京は新宿通り沿いの雑居ビルにある「御苑サウンド」。感染防止対策を徹底しつつ、先の週末(26、27日)に計4公演の有観客ライブを再開させた。
「らっしゃい、ユリQです」
トレードマークのピンクのジャケットを羽織ったユリオカは芸能などの時事ネタを独自の切り口で斬り、大きな画用紙にマジックで書いたランキング、懐かしい80年代ネタに得意とするプロレスラー藤波辰爾のモノマネまで、しゃべるしゃべる。半年ごとに行っている単独ライブ「Q展」の第29回。持ちネタでもあるハゲネタなど、コンプライアンス重視のテレビ、とりわけ民放ではオンエアされにくいようなネタ、毒舌で1回90分ノンストップを1日2公演、ラストまで声がかすれるほどの熱演で、客席を沸かせた。
もっとも、有観客といってもキャパ60人に対し、20人といったところ。日曜(27日)2回目はオンラインでも有料配信し、しばらくアーカイブ配信されるが、関係者はこう言っている。