沈黙を破った櫻井翔が何度も口に…「臆測で傷つく人たち」に配慮したメッセージの真意

公開日: 更新日:

《最後にあらゆる性加害は絶対に許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています》

 5日、キャスターを務める「news zero」(日本テレビ系)で、沈黙を守っていた嵐の櫻井翔(41)が故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について口を開いた。

 目に涙を浮かべ、厳しい表情で語った櫻井だが、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が謝罪コメント発表後、3週にわたり「news zero」でこの件についてコメントすることはなかった。

「『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)でこの件について所属タレントで先陣を切った先輩の東山紀之(56)の後に続くかと思われましたが、口を開くことはなかったため、『キャスター失格』などの批判の声があがっていました。今回の櫻井のコメントからは、苦しい胸の内が伝わってきます。一定の評価をしてあげていいのではないでしょうか」(女性週刊誌記者)

 櫻井のコメントで頻発するのが“憶測”という言葉。

《かつて同じジャニーズJr.として時間を共にしてきた大切な仲間の中には、すでにこの世界とは全く違うところで新しい人生を歩んでいる人たちがたくさんいます。そういう人たちも含めてあらぬ臆測を呼び、今回の問題の対象になってしまうことは、何よりも避けなくてはいけない》

《お伝えしたいことの1つは、臆測で傷つく人たちがいるということです》

《私自身、発言すること自体がまた臆測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないかということを恐れています》

 過去にも一部で報じられてきたジャニー氏の性加害問題だが、今回のように大手メディアや所属事務所社長を動かす事態となったのは、カウアン・オカモトさんをはじめとする元所属タレントの勇気ある告発が大きな役割を果たしているのは言うまでもない。

■現役タレントに向けられる好奇の目

 その一方で、櫻井が《自分は被害者側に見られうる立場に置かれているということ》と話しているように、現役のジャニーズタレントにも同様の被害があったのではないかという憶測や好奇の目が向けられていることも事実だろう。

「中学2年で入所した櫻井をはじめ、嵐の他のメンバーも10代前半でジャニーズ入りしていて、当時ジャニーさんは60代半ばだったことから、そうした行為があったのではという見方をされてしまう一方で、一部のファンからは、『売れなかったことによる恨み』といった告発者のルサンチマンを指摘する声も少なからずあります」(芸能ジャーナリスト)

「news zero」で櫻井がコメントした5日、元所属タレントの橋田康さん、カウアン・オカモトさん、二本樹顕理さんの3人が、児童虐待防止法の改正を求めるおよそ4万人分の署名を与野党各党に提出した。
 
《ジャニーズ事務所は話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい。そして、被害を訴える方々、並びに本日提出された署名をしたみなさんの思いを重く受け止め、二度とこのような不祥事が起こらない体制を整えなければならないと思います》

 櫻井がこう話すように、性加害問題への手綱を緩めてはならない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ