お立ち台では意味不明な絶叫コメント! DeNA井上絢登が満塁弾で“独立リーグの柳田悠岐”の片鱗見せた
2年目の元独立リーガーが絶叫した。
「うちゅうーー!」
2日の中日戦。1点を先制された直後の初回の攻撃だ。2死満塁で打席に立った6番の井上絢登(25)が、プロ初本塁打となる逆転の満塁本塁打。一軍昇格したその日の今季初出場初打席の劇的弾だった。
先輩選手にそそのかされて発したお立ち台での絶叫コメントは意味不明だが、2年目ながらチーム内のムードメーカーを買って出るお調子者。満塁弾でホームインした際には、メジャーリーガーよろしく両手の人さし指を天に突き上げた。
「いい意味で周りの視線を気にしないというか、肝が据わっている。プロ入りの経緯が覚悟を生んでいるんでしょう」とはさる球界関係者。
福岡の久留米商から福岡大に進み、4年時には複数球団からドラフト指名候補にリストアップされた。だが、2021年のドラフトでは福岡大同期の仲田慶介がソフトバンクから育成指名される中、自身は失意の指名漏れ。独立リーグの徳島に入団し、22年の1年目は68試合で13本塁打、41打点。四国アイランドリーグplusの2冠に輝き、NPB3球団から調査書が届いた。が、その年の秋のドラフトではまたも指名漏れ。ラスト1年と野球をやめる覚悟で臨んだ23年にリーグ2冠、その秋のドラフトでDeNAから6位指名を受けて夢をかなえた。
徳島時代に「独立リーグのギータ」の異名がついた通り、ソフトバンク柳田悠岐を彷彿とさせるフルスイングが身上。この日のプロ初本塁打の打球速度は164キロとその片鱗を見せた。