前年チャンピオン桑木志帆はどっちに転ぶ? 今日開幕「資生堂・JALレディス」覇者のその後
3日開幕の「資生堂・JALレディス」(神奈川・戸塚CC西C=6766ヤード、パー72)には、「ドラマ」がある。
今大会は、2019年に「資生堂 アネッサ レディスオープン」の名称でスタート。初代チャンピオンは渋野日向子(26)だった。渋野はその2か月前、国内公式戦(ワールドレディスチャンピオンシップサロンパス杯)ツアー初優勝。20歳178日は大会史上最年少だった。2か月後の今大会で2勝目を手にし、8月には初の海外メジャーとなった全英女子オープンを制覇。時の人となり、帰国後は2大会で優勝。同年は日米5勝の大活躍を見せた。今大会のプロ2勝目を大きな自信にしたわけだ。
23年大会を日本人プロ最年少(19歳139日)で勝った櫻井心那もこの勝利を足がかりに、04年宮里藍、18年畑岡奈紗に続き、国内では史上3人目となる10代でのツアー4勝を挙げた。翌年の活躍が大いに期待されたが、まさかの未勝利に終わっただけでなく、今季も15試合で予選落ち6回でベスト入りは1度だけ。明暗が分かれている。
23年大会のプレーオフで櫻井に負けた桑木志帆(22)は、昨年リベンジを果たし、ツアー初Vを飾って号泣した。8月のニトリで接戦を制し2勝目をゲット。最終戦のツアーチャンピオンシップリコー杯でも頂点に立ち、3勝目。メルセデスランキング6位でトッププロの仲間入りを果たした。