地震と動物の異常行動の関係とは…地震予兆研究センター山内寛之さんはウシ(牛)にも注目

公開日: 更新日:

 日本は世界に名だたる地震大国。古くから地震予知の研究がさまざまな機関で進められてきているにもかかわらず、この30年間を見ても阪神・淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震など大きな地震が立て続けに発生、多くの尊い命が失われている。それだけに1日も早い地震予知システムの確立が大いに待たれる。

  ◇  ◇  ◇

 大きな地震が発生する前に動物が本来のパターンとは異なった異常とも言える行動をしたことがしばしば話題になることがある。例えば、「普段は深海にしか生息していないはずのリュウグウノツカイが海岸に打ち上げられた」「町からネズミやカラスが急にいなくなった」「犬が盛んに遠吠えした」などがそれだ。

 こうした動物の異常行動と地震との関係をEPRC(地震予兆研究センター)主任研究員の山内寛之さんは長年、研究し続けている。

「中学生の頃、地震の前に動物が騒いだというニュースを見て興味を持ちました。獣医系の大学に入って最初は全く関係のない研究をしていたのですが、大学院の時から本格的に調べ始めました。カメ、ウマ、ニワトリなどいろいろとやりましたが、今、私が最も注目しているのはウシですね」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々