ベテラン投資家は湾岸戦争の悪夢が蘇る…アメリカとイランのミサイル攻撃は「現代版プロレス」か
時は1999年1月4日。プロレス界のみならず、世間にも激震が走った。そう小川直也VS橋本真也である。
バルセロナ五輪・柔道銀メダリストの小川と、最強・橋本との一戦--結果は予想を大きく裏切り、小川直也の事実上の勝利。到底、プロレスとは思えぬ、殴り合い・蹴り合いの一戦で、小川の圧勝となった。
「中東情勢もこうなるのでは……」
イランが米軍基地にミサイルを撃ち込んだとき、皆がそう思った。
「これはマジのケンカだ。トンでもないことになる」
ベテラン投資家は、あの湾岸戦争の悪夢が蘇る。
「株価は暴落する。これは売らなくては」
小川・橋本戦の映像が重なったのである。
しかし、結果は逆だった。株価は急騰したのである。
市場の評価はこうだ。
「イランの米軍基地への攻撃はかなり抑制的。しかも、事前予告があったので人的被害はなかった」