文化的薫りか、人生の縮図か…国内外“タクシードライバー番組”が共感を呼ぶ理由

公開日: 更新日:

「地球タクシー」(NHK・BS)という番組がある。不定期でほぼ月イチ放送の番組だが、これが実にいい。

 世界の街を訪れ、タクシーに乗車。運転手と会話しながら懐かしい場所や思い入れのある場所に連れていってもらい、その街の人々の暮らしぶりや思考にも触れる、台本なしの紀行ドキュメンタリーだ。

 3月17日はポーランド首都編「ワルシャワを走る2024」。

 スタートはフレデリック・ショパン空港。作曲家ショパンの出身地であり、世界でも音楽家の名を冠する空港は珍しい。タクシー運転手にとってもそれは誇りで、車内でショパンの曲を流していた。隣国ウクライナから多くの避難民を受け入れているとも。自国の歴史や今の政治的な話も能弁に語るタクシー運転手たち。そういう人を選んでいるのかもしれないが、インテリが多く、含蓄ある話に感心する。美しい映像も見どころで、観光ガイドには載らない旅が楽しめる番組だ。

 国内に目を向ければ、ノブコブ吉村と3時のヒロインがレギュラーを務めるテレビ東京系「タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!」がある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"