著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

フジ・メディアHDの株価は年初来高値へ きっかけは村上ファンドから受けた不動産売買提案

公開日: 更新日:

 フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株価が上昇している。

 特に7日には不動産経済通信が、フジHDが傘下のサンケイビルなど不動産事業を外部に売却する方針であると報じ、急騰する局面も見られた。事情に詳しい関係者が取材で明らかにしたというもので、フジHDの株価は、一時、4466円の年初来高値を付けた。

 この一連の株価高騰の裏で、「村上ファンドがフジHDの自社株買いで売り残った株を市場で高値売却できる場が提供された」(市場関係者)とみられている。

 フジHDと村上ファンドの対立は、2月上旬のフジHDによる大規模自社株買いに村上ファンドが応じることで一応終結したと思われていた。

 だが、フジHDは3月25日、村上世彰氏や長女の野村絢氏らにフジHD株の保有方針などを問う質問状を送付。保有株を合意通り売却するよう要請し、合意に反した行為を行った場合には法的措置を取る可能性も示唆した。

 背景には村上氏らが関わる投資事業会社「ATRA」がフジHD株を再び買い進め、保有比率が3月12日時点で5.76%まで上昇したことがある。一時は2割近くあった村上氏側の持ち分は、大規模な自社株買いに応じて2月5日時点で4.34%まで減少していたが、2月中旬から再び買い増しに転じていた。

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