著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

“皮肉屋”ほどテストの成績が低く、学歴も低い傾向にある

公開日: 更新日:

 マンガやドラマを見ていると、斜に構えながら「どうせ人間なんて自分の利益しか考えてないのさ」と冷笑するキャラクターが、頭の切れる天才肌として描かれることがよくあります。こうした傾向があるのは、世間の人が「皮肉屋=頭が良い」と思い込んでいるところがあるからではないのか? そんな興味深い視点に基づいた、ティルブルフ大学のスタヴロワと、ケルン大学のエレブラヒトの研究(2019年)があります。

 2人はいくつかの実験やデータ調査をもとに、本当に皮肉屋は頭が良いのかを調べました。

 まず、被験者たちに「他人を疑う皮肉屋な人」と「そうでない人」の短いプロフィルを読んでもらい、その後、「数学や文章のチェックなどの頭を使う課題をやらせたら、どちらの方が高い点数を取ると思いますか?」と予想してもらいました。面白いのは、この時点では多くの人が、「皮肉屋な人の方が、頭を使うテストで優秀な成績を収めるだろう」と予想していた点です。やはり、そうしたイメージを抱いている人が多いことが分かったのです。

 次に、世界30カ国、約20万人分のデータを使い、「皮肉屋かどうか」という性格テストの結果と、数学や読解力、コンピューターなどの「実際の能力テストの成績」や「学歴」との関係を分析しました。

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