著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

夜間の室温が24度を超えると心臓の負担が急増する?

公開日: 更新日:

 気候変動などの影響によって、夜間の最低気温が25度以上となる熱帯夜の年間日数は増加の一途をたどっています。

 夜間に気温が上昇すると、睡眠の質が低下し、心身の機能回復が妨げられるだけでなく、心臓病のリスクや死亡のリスクの増加と関連する可能性も指摘されていました。

 そのような中、夜間の室温と身体的なストレスの関連性を検討した研究論文が、2025年12月29日付で「BMCメディシン」という医学誌に掲載されました。

 オーストラリアの夏季(24年12月~25年3月)に実施されたこの研究では、65歳以上の高齢者47人が対象となりました。

 被検者に対してウエアラブルデバイスを装着し、睡眠中における心臓の拍動回数(心拍数)と拍動の変化(心拍変動)が記録されています。また、寝室に設置したセンサーによって夜間の室温が10分間隔で測定されました。

 なお、心拍数や心拍変動は自律神経(生命活動の維持に最も重要な神経)のバランス指標であり、心拍数は増加するほど、心拍変動は低下するほど身体的なストレスが多く、睡眠による身体の回復が妨げられていると解釈できます。

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