星由里子・花登筐 ゴルフコンペ後に行われた結婚式

公開日: 更新日:

 星が最初の結婚をしたのは70年10月。相手は乗っ取り王で名を馳せた横井英樹の長男・邦彦氏。帝国ホテルで盛大な結婚式を挙げながら、わずか80日で別れた。一方、花登は最初の妻と離婚した後、60年7月に宝塚歌劇団出身の女優・由美あづさと結婚。子どもには恵まれなかったが、夫婦生活は順風満帆だった。にもかかわらず別れることになったのは星との不倫が発覚したからだ。ゴタゴタの揚げ句、74年3月に離婚が成立した。

 加山雄三の若大将シリーズのマドンナ役で人気を博した星と「細うで繁盛記」で当代きっての売れっ子作家となった花登が出会ったのは72年。星が主演する舞台で脚本と演出を花登が務めたのがきっかけだった。まもなく恋に落ち、母親と2人で暮らす星の家に花登は入り浸りになった。

「花登氏は前夫人と離婚する際、星とは結婚しないという一札をとられており、当人たちは結婚には慎重だった。そこで見かねた周囲が強引に挙式を仕組んだというわけです」(芸能記者)

 しかし、幸せは長くは続かなかった。結婚式から8年後の83年10月、花登は55歳の若さで逝ってしまう。前月、「胸が痛い」と訴え入院。右肺に大量の水がたまっていた。末期の肺がんだった。本人は本当の病名を知らぬまま、亡くなる2日前まで病床で原稿用紙に向かっていたという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした