破門宣告23回は落語界随一 三遊亭好楽“酒のしくじり”伝説

公開日: 更新日:

 さすがの師匠も目を剥きました。「バカ野郎ー!」って、即破門。そうしたら、ウチのおふくろが耳を揃えて師匠に返してくれたんです。それで後日、破門は取り消しになりましたが、警察官だった親父はアタシが6つの時に亡くなって、母親ひとりで6番目のアタシを含め8人兄弟を育ててましたからね。貧乏も貧乏。それなのに、どこで工面したものやらねえ……。

 それで少しは懲りたか、といえば、しばらくするとまた飲み歩いてるんですから、ホント、困ったもので。

 その頃は1日1升なんて当たり前。1年365日、休肝日なんてないですよ。おまけに「落語家にアテなんかいるか」って、ずっと塩をなめて酒ばかり飲んでるもんだから、二つ目になり、所帯を持ってから、急性肝炎になっちゃった。医者には「若いから急性肝炎で済んだけど、トシとってから黄疸が出たらおしまいだよ」って。それからですね。料理も食べるようになったのは。

 今も酒は切れないですよ。弟子たちと仕事前に昼風呂して飲むビールは最高です。噺家に酒はつきもの。良くも悪くもアタシとは切れない仲ですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理