破門宣告23回は落語界随一 三遊亭好楽“酒のしくじり”伝説

公開日: 更新日:

 長寿演芸番組「笑点」(日本テレビ系)でピンクの高座着でお馴染みの三遊亭好楽師匠(69)。前座時代から酒好きで知られ、酒にまつわる“しくじり伝説”は数多い。

「おまえは破門だ!」

 今でこそ笑い話ですけど、師匠の林家正蔵(後に彦六)に何度、こう怒鳴られたことやら。

 ある時、兄弟子に言われたんです。

「のぶちゃん(好楽師匠の前座名は林家のぶお)、あんた、これで23回目だよ」

 こんな“しくじり”は自慢にならないんですが、故・談志師匠でさえ13回だそうですから、回数の多さは落語界で一番じゃないですか。しかも、全部、酒がらみ。一般的には、前座って修業中の時は大っぴらに飲んじゃいけないんです。そんなのお構いなしでね。酔った揚げ句に師匠から預かった大事なカバンをどこかに忘れてきた、なんてのは序の口ですよ。

 入門した66年当時、正蔵師匠は71歳。文部省芸術祭奨励賞を2回いただき、68年には紫綬褒章、その後もアタシが真打ちになる81年までに勲四等瑞宝章、芸術選奨文部大臣賞とありとあらゆる表彰を受けて、そのたんびに祝い酒が何十本と自宅に届いたんです。

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