病から這い上がり…桂歌丸が命削ってでも高座に上がるワケ

公開日: 更新日:

「実物の歌丸師匠はテレビで見る以上にガリッガリ。中でも頬のこけぶりは尋常ではなく、骨が頬にくっきりと浮き上がっている。見るからに痛々しかったです……」(観客のひとり)

 腸閉塞で入院&療養していた桂歌丸が11日、国立演芸場(東京・千代田区)で3カ月ぶりに高座復帰。翌日のワイドショーやスポーツ紙は楽屋口で笑顔を見せながら取材に応じる師匠の様子を報じていたが、実際は全快とは程遠い体で連日、命を削りながら高座に上がっているようだ。

 79歳の誕生日を迎えた14日は期間中で唯一、一日2回公演が組まれ、前出の観客は後半の部を見たという。劇場は満席で300人が見守る中、師匠が披露したのは、1時間しゃべり通しの怪談「乳房榎」。足腰が弱っているので正座ができず、釈台を前に置き、足元を見せない演出を施してはいたものの、一度も噛むことなく病み上がりが嘘のように歯切れのいい語り口だったというから、立派なもんである。

 そして終演直後には共演者たちに囲まれ、客席一丸となってハッピーバースデーの大合唱。それを聞いた歌丸師匠は目頭を熱くさせながら、ユーモアたっぷりに決意の挨拶をしたという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に