小泉純一郎・菅直人元首相2人が「脱原発」で結託も…会見サプライズなしのドッチラケ
肩透かし感は否めない。小泉純一郎元首相(80)と立憲民主党の菅直人元首相(75)が27日、日本外国特派員協会で会見。2人の“ライフワーク”である脱原発・脱炭素を改めて訴えた。
元首相2人がわざわざ出張ってきたのは、グリーンな投資促進を目指す「EUタクソノミー」からの原発除外を欧州委員会に求めるため。同会委員長宛てに27日付で「脱原発と脱炭素の共存は可能」と訴える声明を出すにあたり、会見を開催した。声明は小泉氏、菅氏の他に、細川護熙氏、鳩山由紀夫氏、村山富市氏の元首相5人の連名だ。
小泉元首相は静かに「原発ゼロは難しい問題じゃない」と口を開くと、「(原発が)安全、コスト安、クリーンという3つの大義名分は全部ウソ」と主張。「日本は太陽、風力、水力といった自然エネルギーに恵まれている。なぜ、できることをやらないのか」などと語気を強めた。
菅元首相も「(小泉と)意見は100%一致」だとして、農地に立てた支柱に太陽光発電設備を設置して太陽光を農業生産と発電で共有する「営農型太陽光発電」の意義について力説。日本国内に広がる400万ヘクタールの農地を生かせば、日本全体で年間に消費する電力量の2倍を発電できると訴えた。