「多死社会」に突入した「ゲット・ワイルド」な山谷は、超高齢化という「解けない愛のパズル」を抱いている
「あれ、ウンチですよね」「ええ、そうですね」
そこにストライプの真新しいTシャツを着た70代くらいの男性が入ってきた。このドヤの住民のようだ。
彼が通り過ぎた瞬間に、臭気が鼻をついた。見るとこのオヤジさんの臀部に、書道家が勢いよく筆を走らせたような斑点が、こびりついている。
「あれ、ウンチですよね」
「ええ、そうですね」
まさかと思って、筆者が坂下記者にひそかに確認する。排せつのコントロールができない人が街を歩いているという事実に、しばし呆然とした。
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