「イーロン・マスク」竹内一正著
人類の火星移住計画の実現に取り組む天才経営者の人生を描き、彼が思い描く未来を解説したノンフィクション。
25年までに人類を火星に降り立たせると宣言する氏は、移住用巨大ロケットを低コストで開発するため02年に「スペースX」を創業。ロケット工学も学んでいない氏だが、わずか6年で宇宙ロケットの打ち上げに成功する。その後、NASAの委託を受け、国際宇宙ステーションへの物資の運搬を行うまでに実績を積んでいる。一方で、温暖化にブレーキをかけるため電気自動車の開発・普及や、太陽光パネル事業を展開。全財産をなげうち「人類と地球を救うため」に奔走する氏の素顔に迫る。(朝日新聞出版 660円+税)