「抗生物質と人間」 山本太郎著

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 世界中で毎日8万人を上回るペースで増え続け、エイズ流行時の勢いさえも上回る「肥満」。かつては身近に苦しむ人などほとんどいなかった花粉症などの「アレルギー症」。日本でわずか50年間に3万人から700万人に増加した「糖尿病」。現代の疫病というべきこれらの病気の原因として、ある物質に疑いの目が向けられている。

 抗生物質だ。その乱用の影響で起きた腸内フローラの異変がこれらの病気を引き起こした可能性があるという。しかも抗生物質の乱用による新型耐性菌の繁殖で、2050年には毎年1000万人もが死亡するとの予測がある。熱帯感染学の専門家で医師である著者が、最新の科学的知見を基に危機的状況を解説してくれる。

(岩波新書 760円+税)


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