「日本の大問題」荻上チキ著
これまでの政治参加の方法は、圧力団体を作って政治家に圧力をかける、自前のメディアをつくって冊子を配るなど、参加者自身に積極的な参加が求められるものだった。民族運動や階級運動をベースにした社会運動だったが、2000年代に入ると、必ずしもイシューそのものに同意するわけではない人々を巻き込み、瞬間的な動員力をもつ社会運動が現れた。
例えばあるハッシュタグが話題になったとき、そのハッシュタグをつけて賛同のツイートをすれば、数十秒、数分の時間で、その運動を加速させることができる。現在、こういうタグをつないでいくネットワーク型の運動が展開されるようになっている。
日本の絶望的な状況を変えるための22の方法。
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