「ファーウェイと米中5G戦争」近藤大介著

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 商業化が始まった5G(第5世代移動通信システム)は、世界に第4次産業革命をもたらし、社会そのものを変えるといわれている。これまでの1Gから4Gまでは、日米欧の先進国企業がリードしてきたが、5G時代を牽引しようとしているのは世界最大の通信機器メーカーに成長した中国の「ファーウェイ・テクノロジーズ」だ。しかし、周知の通り、世界の覇権を守ろうとアメリカが同社の前に立ちはだかった。

 本書は、厚いベールに包まれたファーウェイ本社とその心臓部である研究開発本部を取材し、同社の全貌を紹介。一方で、近未来の世界秩序まで左右する同社を巡る米中のバトルを追い、同社を「悪に仕立て上げて」でも潰さなければならない「アメリカの論理」を分析したリポート。

 (講談社 840円+税)

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