「食の実験場アメリカ」鈴木透著

公開日: 更新日:

 食べ物は「その集団が過去をどう生き抜いてきたのかを伝える記憶媒体」だと著者はいう。

 アメリカ社会の実権を握ってきたのは、イギリス系白人だが、アメリカ人が週3回以上は食べるハンバーガーをはじめ、アメリカを代表する食べ物は、彼らの食文化の遺産でもなければ、他国の食べ物のコピーという存在でもない。ポップコーンは先住インディアン由来の食べ物であり、バーベキューも先住民と黒人奴隷の存在なくしては存在しない料理だという。

 本書は、そんなアメリカの食文化の歴史をたどりながら、豊かな食文化がなぜファストフードという画一化された食へと大きく塗り替えられたのか、そして現在、それに対する反動がどのようにアメリカ社会を変えつつあるのかを論じたアメリカ本。

 (中央公論新社 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網