「政商 内閣裏官房」安達瑶著

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「内閣官房副長官室」は、内閣副官房長官の指示で主に汚れ仕事を担当する部署。その朝、元自衛官の職員レイらは、政商の立山が会長を務める人材派遣会社が所有する群馬の研修施設に向かう。数時間前、施設内で大手新聞社の論説委員が遺体で見つかったと速報が流れたのだが、これ以上情報が拡散しないよう処理しろというのだ。

 施設は関係者を接待する迎賓館だった。到着したレイらは、被害者がSMプレー中に殺されたことを知る。レイは逃げた女性を捜し出し確保するが、現れた「鎌倉の老人」に連れ去られてしまう。一方、政権に批判的な有名人が相次いで自殺。その死に疑問を抱くネット世論を沈静化させろと指示が下る。

「内閣裏官房」の面々が、権力者の闇に立ち向かうシリーズ第2弾。

(祥伝社 825円)

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