“お家騒動”が拍車? 「木の実ナナ事務所」破綻の裏側
木の実ナナ(67)らが設立した芸能事務所「アトリエ・ダンカン」が今月1日付で事業停止、自己破産申請の準備へ――この一報が流れた3日、芸能関係者の間には少なからず衝撃が走った。
1979年設立、舞台やミュージカル制作を中心に木の実や尾藤イサオ(70)が屋台骨となり、30人程度のタレントを抱える事務所。東京商工リサーチによると、2012年9月期には売上高約7億5000万円を計上。数年前には10億円を売り上げるも、昨年3月にAKB48に所属するメンバー2人が契約終了、主力タレントの活躍も鈍化。最近は赤字公演が続いていたというから、ニッチもサッチもいかなくなったようだ。
渡辺プロモーションでザ・タイガースやワイルドワンズのマネジャーを務めていた池田道彦氏(74)が社長を務め、34年の業績を有し、業界では知られた老舗であった。が、この2月には企画制作を行う舞台が「事務所のやむを得ない事情」で上演中止を発表する事態となり、ネット上には演劇ファンによる「いよいよ危ないのか」といった経営難を示唆する書き込みがあふれていた。
そして、業界ではこんな噂も――。
「池田社長が昨年再婚したんですが、その相手が事務所経営に口を挟んでくるとかでいろいろ内部は大変らしい、なんて話が漏れ伝わってきていました」(舞台関係者)
華やかな表舞台の裏側は火の車だったようだ。